誕生の物語

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大阪府北摂霊園 樹木葬 開園へのとりくみ

大阪北摂霊園の開園は1973年、総面積983,000㎡、北摂山系の南側に位置し、豊能町、箕面市、茨木市にまたがる大型公園墓地です。戦後の高度成長期に東京オリンピックや大阪万博が成功を収める一方で、急激な都市化現象に対処して千里ニュータウンが開発されました。その最終段階を迎えるなか、北大阪地域の墓地需要に応えるため、大阪府により整備されました。

それから半世紀、生活スタイルや価値観の変化とともに墓地へのニーズも大きく様変わりしてきました。
これからのお墓のあり方を模索し、その方法として、「樹木葬」導入の検討を開始しました。

2019年 ドイツ型樹木葬との出会い

樹木葬の導入を検討しているうち、「北摂霊園の園内に広大に広がる森を利用できないかな?」という考えにたどり着きました。世の中の樹木葬を見渡してみるとそのほとんどは人工的なシンボルツリーの周りをみんなで使うものでしたが、ここでは森を使った特別な樹木葬ができないだろうかと考えたのです。

理想とするのは、森の木々そのものがお墓になり、その森を通じて本当の意味で自然に還ることができる墓地です。

そんな、北摂の森を活かした「樹木葬」を模索する中で出会ったのが、ドイツ型樹木葬でした。ドイツの樹木葬はまさに森の木々をそのまま墓標とするもので、ドイツ全域に普及しています。お墓参りをピクニックにというスローガンのもと、美しい森が維持されているのです。

森そのものを墓地にする方法に共感と感銘を受けた私たちはドイツ型樹木葬の研究者である、北海道大学の上田裕文先生をお招きし、監修を受けて整備を開始しました。優しい自然に包まれて永い休息の時を過ごしたいというご希望をかなえる墓地にしていきます。

森そのものが墓地
木の根元に埋葬

2020年 大阪北摂霊園の樹木葬エリア計画へ

北摂霊園の樹木葬では正面入り口奥の森を利用することにしました。桜をはじめ多様な樹種を育む豊かな森となっており、皆さまが眠る北摂霊園の顔として、いつまでも美しい森であって欲しいという願いを込めています。隣には成熟した杉林があり、この杉林を未来にむけて更新していくことも目標の一つです。

樹木葬整備エリア
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